ソ・テジ

韓国の大スター歌手「ソ・テジ」とはどんな人?
韓国生まれの韓国育ちである私が、ソ・テジについて紹介します。

ソ・テジとは

ソ・テジは韓国の歌手です。
高校生のころからアマチュアロックバンドのベーシストをつとめ、
高校を中退、ミュージシャンへの道を歩みます。

そしてヒップホップユニット「ソテジワアイドゥル」結成。
(ソテジとその子供たち、もしくは仲間たち、のような意味。3人組)
テレビのオーディション番組に出演します。
当時はまだ韓国語でヒップホップをするのは無理だといわれていた時代でもあり、
ソテジが韓国語でヒップホップを歌うことに対してオーディションの審査員は低い評価しかしませんでした。

ところが「ソテジワアイドゥル」は大ヒット!
「韓国語ヒップホップ」の世界を切り開きました。
韓国では今も、ロックよりヒップホップの方がポピュラーです。その源流はソテジにあったといっても過言ではありません。


そしてソテジは家出をテーマにした歌を作るなど、当時の青少年が直面していた社会問題に取り組み、さらに大ヒットを重ねます。
政府から発禁処分を受け、それが社会問題に。韓国政府の検閲制度廃止のきっかけになるなど、韓国社会を揺るがす音楽活動を続け、名実ともに韓国No.1歌手となりました。

しかし96年に「ソテジワアイドゥル」は解散。その後はソロ活動に入ります。


韓国では人気がありすぎて音楽活動に集中できず、ソテジは大阪やアメリカのスタジオを利用したりしながら音楽を作ります。
私もソテジの大阪生活の動画を見たことがありますが、原付でスタジオまで通っていました。ソテジは音楽のヒットにより大金持ちになっているはずですが、日々の暮らしはこのようにつつましいものだそうです。そういう人柄も人気の理由なのでしょう。

ソテジは次第に、ヒップホップからヘビーメタルへと転向していきます。アメリカのkornとよく似た音楽というか…。

ソテジは以前から、X JAPANのhideを尊敬していました。ファッションや音楽性も、hideと似たところがあります。hideだけでなくkornのスタイルも取り入れて、ソテジの音楽性は変化を続けました。

そして今も、ソテジは音楽活動を続けています。


プライベートについて:ソテジはプライベートについてあまり明かさず、彼女がいるのかいないのか…なども不明のままでした。当然独身だと思われてきました。

ところが2011年4月には、女優イ・ジアとの離婚裁判が報道され、韓国中に衝撃が走りました!結婚していたなんて!しかも離婚もしていたなんて!

離婚は既に成立しているけども、慰謝料と財産分与をめぐる裁判だそうです。

この文章を書いている現時点で、この裁判の行方は分かりませんが…。個人的には、私生活のトラブルはアーティストを成長させるきっかけになると思います。ですからソテジにはこの経験を良いほうに昇華させ、今後も素晴らしい音楽を作っていって欲しいと思います。

ソ・テジの音楽では何がオススメ?

ソテジは「ソテジワアイドゥル」時代はヒップホップ、
ソロ時代はロックの曲が多いです。

ヒップホップ時代なら、「ソ・テジ&boys」
ロック時代なら、2000年の「ウルトラマニア」が定番でしょうか。
もっとも新しいアルバムは2008年に出たので、それもいいと思います。


と言っても、実際どのアルバムか分かりにくいですよね。
そこでソ・テジのアルバムを日本のAmazonで見つけてきました。「ソ・テジ&Boys」は、彼のもっとも初期のもの。「ソ・テジ5集」以降は、ソロ時代のもの。第8集が最新です。今見ると在庫無しのものが多くてがっかりですが…。

「ソ・テジ&Boys第1集」には「I Know」(韓国語ではナーンアラヨという曲名です)という曲が入っています。この曲が出るまでは、韓国は演歌とバラードばかりの国でした。今の韓国でダンスしながら歌う歌手が出てきたのも、この曲があったからこそです。韓国の歌謡界を変えてしまった曲でした。

彼のヒット曲をざっと聴いてみたい場合は、「Goodbye Best Album」がおすすめです。ソテジワアイドゥル時代のヒット曲がまとめてあります。しかしAmazonさんでは在庫切れ…中古品の出品ならありますけど…。

第4集もおすすめです。
私は第4集の「Come Back Home」という曲が好きです。これは家出少年・少女たちに家に帰るよう訴えた歌で、これを聞いて帰宅した少年・少女がたくさんいました。ギャングスタ・ラップ的な感じです。
あと第4集には「時代遺憾」(シデユガン)という曲もあり、これも好きです。これは歌詞が政治家を批判したものと言われ、発禁処分を受けました。だからCDに歌詞を載せず発売するという異例の事態になりました。ファンが怒り、それをきっかけにして歌詞検閲制度が廃止されることになったいわくつきの曲。
今でもライブでは歌われて盛り上がる、ロックっぽくて明るくキャッチーな感じの曲です。

(「ウルトラマニア」は第5集に入っているようですが、在庫切れのようです。再入荷まで待ちましょう。)

第8集は最新の作品です。ソ・テジの音楽は常に変化しているので、もっとも新しいものを聴いてみるのもいいかもしれません。

総じて初期はヒップホップ色が強く、ソロ時代はロック色が強いです。また近日中に、内容を詳しく書こうかなーと思います。


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